世界は成立している事柄の総体である。
『ウィトゲンシュタインはなぜ学生に対して「哲学は止めて、早く働け」と言ったのか。』
先週、『言語哲学入門』という授業で先生に質問した。そして今日、改めて、その質問に答えてくれた。
先生の考察は、『今、生きていることだけで、素晴らしく、とてつもない事であり、哲学を学ぶ事でそれらを壊しかねないからであろう。』というものだった。
ウィトゲンシュタインは哲学に対してギリギリで生きて、危険なまでであった。それを踏まえての回答だったのだろう。なるほどと思った。嬉しかった。
先生は、私の直感的な質問に対して、先週の授業後も悩んでくれていたのだ。私の声にリアクションをとってくれた。光栄で、素晴らしい事だ。
リアクションが無い事は、辛い事だ。
旭山動物園のサイ。